中古レンズを購入するときのポイントとは?

―中古レンズを買うときの優先するべき点も徹底解説―

中古レンズを購入しようとしても「どんな状態のレンズを避ければいいのか」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

中古レンズを購入するときには、アタリやバルサム切れなど目視確認できるものから、実際に動作確認をしないと分からない光軸など、さまざまな注意点があるのです。

そこで、今回は「良い状態の中古レンズを購入するときに確認したいポイント6選」をご紹介していきます。

中古レンズを買うときの優先するべき状態とは?

中古レンズを購入するときに「値段はいいけど、状態が…」など、値段と状態を見比べ購入を考えてしまうこともあると思います。

中古レンズを購入するときには、少しのクモリや傷などは写真の写りに影響が出ないため、動作確認をした後に値段を見て決めていくことがオススメです。

しかし、自動絞りがスムーズに行えない一眼レフ用レンズやフィルター枠のアタリは、写真の写りに影響が出てしまうため、しっかりと見極める必要があるのです。

このように、「何を気にして、値段と比べるのか」をすることも、良い中古カメラを購入するときの秘訣なのです。

中古レンズを購入するときに確認したいポイント6選

ここからは、良い状態の中古レンズを購入するときに確認したいポイント6選をご紹介していきます。

中古レンズを購入するときのポイント①小さな点が現れるバルサム切れ

バンサム切れとは、カメラレンズの接着剤を意味しています。

バンサム切れは、古いレンズで見ることが多く、レンズ同士を貼り合わせている「樹脂」が剥がれてしまう現象のことを指します。

最近では、合成樹脂を使用していることから起こりにくい現象ですが、中古レンズによってはバンサム切れが起こっています。

バンサム切れが起こっていると、レンズの焦点がうまく合わなくなり、写真の仕上がりが悪くなってしまいます。

また、バンサム切れを起こしている中古カメラは、以前の持ち主の保管方法によって溝にカビができている可能性もあるのです。

修理するとなると、高額な費用がかかることから、中古カメラを購入するには必ず確認したい状態です。

中古レンズを購入するときのポイント②光軸がズレるレンズのアタリ

アタリとは、何かに激しくぶつけてしまったときにできる凹みのことを指します。

交換レンズの場合は、鏡筒先端もアタリがあるものが多く、酷い場合にはレンズの光軸がずれてしまっていることもあります。

また、フィルターがはめられないときもあるため、しっかりと動作確認をすることがオススメです。

中古レンズを購入するときのポイント③カビなどが多いレンズの内部

交換レンズで多いのが、レンズ内部の「カビ」です。

ゴミの場合は、オーバーホールで拭き取ることも可能ですが、カビとなると増殖がしやすいため、すぐに対処する必要があります。

しかし、小さなレンズでも数千円、大きなレンズでは数万円もかかる事があります。

レンズ内部のカビの確認方法は、絞りを開放状態にして蛍光灯に照らすことで、レンズの中身を確認することができます。

このようなことから、中古レンズを購入するときに一番気を付けたいのは「カビ」になるのです。

中古レンズを購入するときのポイント④白い輪が見えるコバ落ち

コバ落ちとは、レンズの端面(切り口)をコバと表現され、光の反射を通常にするために黒い塗料が塗ってあります。

しかし、何かが原因でコバが劣化してしまうと、円周状に白い輪や白いブツブツが現れしまうのです。

このような現象は、中古のカメラを取り扱っている店舗でも減点要素として扱われており、コバ落ちをするとレンズの見た目が悪くなってしまいます。

広角レンズの場合は、正面から見て状態を把握することができますが、標準レンズや望遠レンズは鏡筒の奥を覗くことで状態の把握ができます。

中古レンズを購入するときのポイント⑤レンズの絞りとピントリング

AFレンズには、焦点を合わせるためのピントリングが存在します。

ピントリングの回転がスムーズに行われないと、撮影時の「この瞬間を撮りたい」場面を逃してしまう可能性があるのです。

そのため、カメラ本体に装着してきちんと「AF」や「絞り」が作動するかどうか。

撮影モードを「MF」にしたとき、ピントリングの回転がスムーズかどうかを確認していきましょう。

ただ、ピントリングが回りすぎてしまうのはNGです。

中古レンズを購入するときのポイント⑥透明ではないクモリ

一般的にカメラのレンズは透明ですが、クモっているレンズも存在します。

レンズにクモリがあると、解像度などに影響をしてしまうため避けたほうがいいでしょう。

また、業者に頼むこともできますが高額な費用がかかってしまいます。

クモリがある中古レンズを購入するときには、ある程度のリスクの覚悟が必要です。

中古レンズを購入するときには、しっかりと確認を。

今回は、中古カメラを購入するときに確認したいレンズの状態についてご紹介しました。

中古カメラや中古レンズを購入するときには

古いレンズに多いバルサム切れ

軸がズレるレンズのアタリ

レンズ内部のカビ

白い輪が見えるコバ落ち

レンズの絞りとピントリング

レンズのクモリ

上記の6つをしっかりと確認することで、状態の良い中古カメラ・中古レンズを購入することができるのです。

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